クリスマスをどう過ごす?

アメリカに住んでいると、10月のハロウィンが終わり、、11月は感謝祭、そして12月のクリスマスまであっという間である。この三ヶ月が私にとっては正に「師走」。

それぞれの行事は基本的に宗教がらみのお祝いなので、特に宗教を持たない私は単なる傍観者になる。
ハロウィンには、
「パーティーがあるから、仮装して来ない?」
と誘われても、
「仮装の趣味は無いので」・・・ (いい歳して何の格好をしろというの?)
と可愛げもない言葉で断り、感謝祭には、
「七面鳥焼くから来ない?」
の言葉にも、
「七面鳥が余り好きではないから」・・・ (チキンを焼くのなら考えなくもないけれど)
と、ことごとく断りまくる、まったく友達甲斐のない私である。

それにしても、毎年つくづく感心するのは、こちらの人たちがそれぞれの行事を楽しむための努力を惜しまないこと。確かにそれのお蔭で経済が回っている、と言う当たり前のからくりはあるものの、どういうわけか、マンネリ化するわけでもなく、かといって淡々とこなしている、と言う感じも受けない。そう感じるのは私がこちらの人間ではないからなのかもしれないけれども。

とはいうものの、「クリスマス」に関していえば、日本人の私にとって、幼い頃から馴染みの「行事」である。完璧な商業ベースに乗っけられ、思えば正に美味しいとこ取りだった。
大人になってからもその恩恵にあやかることも大いにあった。例えば、「クリスマスセール」。
あちらこちらで聞こえる「クリスマスソング」。雰囲気に呑まれて、頼まれなくても何となく買ってしまう家族への「クリスマスプレゼント」。

「こんなもので喜んでもらえるだろうか」
と値段とにらめっこしながらプレゼントを選ぶのは、出費はかさむものの、楽しいものだった。クリスマス当日も街中の装飾を楽しみながらのそぞろ歩き。クリスマスソングをバックに
「こんなサンタクロースはいないよねぇ」
と思わず言いたくなるようなサンタクロースのコスチュームを着た販売員からクリスマスケーキを買ってみたり・・・ああ、そういえば生まれてこの方、ロマンチックなクリスマスとは無縁だったなあ。

幼い頃、クリスマスツリーにオーナメントや電飾を飾ったりするのも楽しかった。といっても、最大の目玉はクリスマス当日の朝、枕元においてあるはずのプレゼント。
だめもとでサンタにプレゼントのリクエストを書いてみたりもしたっけ。そしてそれはことごとく却下され続けたのは言うまでもない。

こうして何となく過ごしてきた日本のクリスマスだったけれど、アメリカに来てから何だか違うぞ・・・ということに気付いた。
幾つか挙げてみると、

  • クリスマスケーキは特にない・・・まして、サンタクロースがケーキを売ることもない

日本ではあたりまえのように売られている、「Merry Christmas」の文字の入った「クリスマス用」のケーキ。こちらにはそのようには当たり前のように売られていることは、オーダーしない限り存在しないようだ。
この時期に食べられるデザートと言えば、ポテトパイかアップルパイ、あるいはパンプキンパイなどがある。出来合いのものを試食したことがあるけれど、めちゃめちゃ甘く、スパイスがきいている。残念ながら日本で口にするそれらのイメージとは全く一致しないと思っていい。

もしもサンタクロースに会いたければ、ショッピングモールへ。ほぼイメージ通りのサンタさんが椅子に座って子供たちと仲良く(時には大泣きをしている子供もいるけれど)写真を撮っているのを見ることができる。ちなみに一緒に写真を撮るのは有料。

  • クリスマスプレゼントは枕元にはない

枕元でなければ靴下の中?と思いきや、実はクリスマスツリーの根元にその飾りの一部として置かれる事のほうが多いようだ。確かにプレゼントが靴下に入らないことがあるので、これは頷ける。そしてその近くにプレゼントを運んでくれたサンタクロースにねぎらいの気持ちで、飲み物(ミルクや紅茶)とクッキーを置くという習慣もあるらしい。

  • クリスマスツリーはもみの木ばかりではない

クリスマスツリーには「永遠の命」というイメージがあるらしく、葉が落ちることない、1年中緑のままの常緑樹が使われているそうだ。例えば、もみの木や松など。(ご興味のある方はこちら(The National Christmas Tree Association (NCTA))のサイトご覧下さい)

そしてこのクリスマスツリーを購入することが出来るのは、「クリスマスツリー販売開始解禁日」から。

近所の朝市でも解禁後、ツリー専門に扱うお店がどっさりと生木をトラックに積んでやってきた。

普段は切花を扱っているお店も、この時期はクリスマス用のリースを売っていた。

また、このクリスマスツリーは生きている木なので、手入れを怠ればクリスマス当日までに枯れてしまう、という欠点がある。そこで、その取り扱い方法がテレビや雑誌など提案されている。

まず木を運ぶときは根元を持つこと。家に持ち帰ってきたら根元をおよそ3センチほど切ってから水をはったバケツに4〜6時間浸す。乾燥しないように水は毎日注いで足していく。次はツリースタンドを用意。

これもたっぷり水が入るものを購入すると良いようだ。そしてこのスタンドを隠すためにスカートをはかせる(覆う)。

そしてツリーをオーナメントや電飾で飾れば、あとはサンタクロースのプレゼントを待つばかり。

日本とアメリカのクリスマスに違いはあるものの、「楽しみたい」という気持ちは同じなのだろうと思う。家に人が集い、食を共にし、プレゼントを開けてしばし厳しい現実を忘れる。

残念ながら我が家ではツリーを飾る予定がないし、ソックスの用意もしていない。というわけで、きっとサンタクロースのプレゼントリストからは外れているに違いない・・・けれど、サンタクロースがどこにいるのか追跡でもしてみることにしましょうか。

来年もいい年になりますように。

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